ある仕事終わりの掃除中に―

Aさん:甥っ子が誕生日来てくれる?って目をキラキラさせて言ってきてね?

Bさん:―子供が、今日花火大会一緒にいけないんでしょ?っていうから絶対いくよ!って言ってやった!

僕:・・・(何というかみんな子どもには弱いというか甘いんだなぁ)。

 

 そういう親心的感情は想像はできても全く実感の湧かないウイング3年目の前田です。僕は3歳くらいから記憶がありまして、思い返すと生きる希望を失くすくらい怒られ続けてきたなぁという事実に思い至りました。
子供の頃一番言われてきつかったのは、当時お母さんに言われた「あんまり悪さばかりしてると誰にも怒られんようになるで?そうなったら終わりや」という言葉。他の言葉―あんたは橋の下から拾ってきた、だの―このままだったらどこの小学校も受け入れてくれんで?とか言われるよりも掛け値なしに戦慄したのを覚えています。確かに当時は毎日誰かを(大人、子供問わず)泣かしてました。みんなでする遊戯をさぼったり(このころから協調性に欠ける)、2、3歳上の年長組に戦いを挑んだり(負けず嫌い)、窓・戸ガラスを素手で叩き割ったりバケツを先生に投げつけたり(細かいことでイラつく―ここは完璧に忍耐力で抑え込むことに成功してます)、と散々でしたが・・。とりもなおさず、僕の人生は昔は当然として、今に至っても怒られてばかりです。

真昼の月?
 誰しも子供の頃は色々とあると思いますが、そのころ同じくらい心揺さぶられた嬉しかったことはお爺ちゃんに言われた「こういう子ほど将来大物になるんや」という言葉。今でもたまにお母さんが保育所の先生からきいたその言葉を僕に懐かしそうに話しますが、僕はその言葉をその場できいていたし、めったにない褒められた記憶というのは忘れないもののようです。間違いなくおじいちゃん子でした。いいことした時にはご褒美にスルメくれたんですが、未だに懐かしくて食べてます(お高いのでたまにですが)。お酒は(全く美味しく感じないから)飲めないんですけどね・・。
 それら正と負の言葉は現在も僕の中核に居座っています。考え方というのは、生きている間に常に変化していくものですが、各々絶対にぶれることのない信念というか曲げられないものがあると思います。僕の場合はそのころにおおよその型が決まったのだと思います。三つ子の魂百までって言いますけど、僕には結構実感がもてる話ですね(二十代そこそこで何を言っているのか)。
個人差ももちろんありますが―甘やかせすぎず、叱りすぎず―農業と同じで丁度良いところを見極めましょう(単に個人的な願い)。というわけで問題です!(強引!)

 

 問題:「健康な土」の条件を答えなさい。

 

 まずは長い間ブログの更新ができなくてすみませんでした。
4か月間も更新していなかったので収まりきらないほど色々なことがありました。自業自得と思って全て拾おうかとも思いましたが、日頃から長すぎると言われているブログが数倍長くなるのは回避したいと思ったのでかいつまんで紹介します。

カラー:球根の根っこ取り

 稲刈りは間に雨を挟みましたが、去年のように田んぼがぐちゃぐちゃになることもなく、雨で思惑とは異なった日程になったことが花には都合が良く働き、全体的にうまくいったと思います。
僕は去年以上に米の運搬を任されましたが、一人でコンバイン3台の運搬をした時は厳しかったです。ダンプの配置と入っている米の量、他の農家さんの運搬を妨げない様気を付けたり等々、考えることが多すぎて頭真っ白でした。各コンバインから指示が飛び交いましたが、全てをこなす為には状況が既に混乱しすぎていました。混乱する前に手を打てなかった僕が悪いので、次回に活かしたいと思います。

ガマの穂は好きです。(稲刈り写真は撮れませんでした)

 花卉は生育が計画より遅れて、採花・選花が稲刈り中にかなり被さってきたため、今年は採花しきれなくて捨てなければならないものがでるかもしれないという切羽詰まった状況でした。特にりんどうは他の花卉―テマリ草とトルコギキョウ、カラー等と競合して優先度が低くなっていたので、採花できるものをためるだけためて一気に取るという方式が取られました。幸いにも雨でひたすら花に没頭できる日ができたので、適期を過ぎかけの花に常に追われながらもなんとか取り終えることができました!りんどうは球根を植えてから今年で10年経過したため、今年度で採花終了になりました。品種によってはまだまだ元気なやつもいたのですが、心を鬼にして全て片付けました。今後また作るのかは話し合いますが、とりあえずはお別れです。今までありがとう!

リンドウ(ながの)

 ハウストマトはかなり自分の思い通りに時間を使えたので、管理も上手くできたと思いますし、去年の課題をかなりクリアできた年になったと思います。同じ社員の仲間やその家族、拓大から研修にきてくれた子や沼田町長まで甘い!美味しい!!しっかり管理できてる!と言われたのは涙が出るほど嬉しい出来事でした。と言っても新しい課題も増えましたし、満足できない部分も多々あるので更なる研鑽を積みたいです。むしろ課題ばかりだというのが現状です(汗)。とりあえず去年より収量は伸びたものの、もう少し(具体的にはあと1t!)取れてほしいですね。糖度は最高時で8.7度あり、去年の7.6度を凌駕しました(笑)。あまり鵜呑みにできない精度のデータですが、様式は同じなので去年のと比較すればそこそこ信じられます。

ハウストマト(りんか)

 路地トマトは初めてということもあって、葛藤の連続でした。
僕には収穫適期の判断が難しかったです。ハウスと違って糖度が出荷値に関係するので雨が少ない時を見計らって赤黒いほど熟したものを選ぶことが必要になってきます。まず条件がそろうことが稀でした。そして気付けば基準がだんだん甘くなっていき、糖度の低いものを取ってジュース用(糖度4.5以上。それ未満はソース用として値が下がる)にできなくなることもありました。僕はハウストマトで、熟す過程に傷んだり収穫時の見落としで過熟(腐敗)となって出荷量が減少することを避けたいという感覚がついてしまっているため、少し早くとる傾向があるのだと思います。もっとトマトを信じられるようにならなければいけませんね!

路地トマト(なつのしゅん)
路地の方は最盛期を稲刈り前後に迎えたことが不幸でした。他の収穫作業に追われて手が出せずにいたため、傷んだトマトが続出しました(これがなければもう2tくらい取れたかな?)。選別しつつ収穫しましたが、寒くなってきていたからか雨天が続いたためなのか、色が良くても糖度が低く、結果、総出荷量の半分がソース用でした。かなり残念な結果でしたが、とりあえず感想を述べれば・・・腰が痛かったです。

打開策としては、誰か園芸が好きな人が入社してくれないかな♪ってことで。僕が決めることではないのであまり言わないですが、一人か二人増えてくれないと手が回っていないと感じています。やり遂げる覚悟のある方は是非一緒に仕事しましょう!自分が作りたい作物も作れるようになるかもしれません。僕もトマトは責任者としてほぼ自分の自由にできています。ただ、しなければならないことを必要なだけ行う、ということの難しさは常に感じていますが。
努力と根性です!

7月のダイズ-緑の海みたいできれいですね

 サツマイモは10月の初め霜に一度やられて、霜の降りた上部の葉っぱが黒くパリパリになりました。正直焦りましたが、いざ同月15日に掘ってみると元気に育っていたので安心しました。タマユタカと紅東が最も株当たり収量が多くなりました。次いでパープルスイートロード、シルクスイート、紅はるかの順でした。まだ熟成段階なので味の比較はしていませんが、その報告はまた後日。あまーくなるまでしばしの我慢です(笑)

タマユタカ 紅東 紅はるか

 

パープルスイートロード シルクスイート おまけにビートもドザーッ

 

 問題の答えです。
たまに健康な土作りという言葉を見聞きします。おそらくこれは分かりやすくするための婉曲表現だと思いますが、「健康」というのは本来生き物に使う言葉だと思います。土の定義を話し出すと長くなるので省きますが、要は土は生き物ではありません。「健康な土」の意味するところは、作物(植物)が生育するのに良い条件を備えた土という意味として話を展開します。そして念頭においてほしいのは、良い作物というのは健康な土だけでできるものではありません。そこには幾つもの条件が関係しあって成り立っています。あくまでも土は一つの要素として受け止めておいてほしいです。

1.厚くやわらかな土が十分にあり、作物の根を支えることができる。
ロータリ等で耕耘できる深度は概ね20から30cm程度で、これを作土層と呼びます。水田や畑の場合、機械の重み等で鎮圧された耕盤層(すき床)を心土破砕(心破)することで有効土層(根が張ることのできる層)を50cm程度確保することができます。50から100cm有効土層があれば、「厚くやわらかな土が十分に」という条件を満たすことができたと言えると思います。

2.作物に必要な養分適度に含まれている。
植物の必須要素は16種あり、その適量は作物により異なります。まずは土壌診断で土壌の物理性、化学性等を把握し、施肥標準に沿った施肥設計をおこなうことが必要になると思います。

3.土が極端な酸性やアルカリ性を示さない。
作物の好適pHは5.5から6.5の範囲と言われます。

4.適度に水分を保持し、同時に排水も良い。
保排水性は土の粒子の大きさに関与します。土の粒が大きい(粗い)と隙間がたくさんできて排水性が良くなります。逆に小さい(細い)と隙間なくぴっちりしてくるので保水性が良くなります。これら土の粒子の粗・細のバランスで保排水性が決定します。土が水分を吸着する力はpF(水分張力を示す単位)で示すことができます。因みに粗粒子はpF1.8未満、細粒子はpF1.8から4.2まで(3.8から4.2まではギリギリ植物が吸える程度)が目安の一つになります。

4つの条件の内、1つでも欠けた土は健康でないと言えます。2つ以上悪条件が重なった場合は、優先順位を決めてどの項目が最も制限因子となっているか見定めることが大切です。

 

 8月にお爺ちゃんの1周年の法事があり、花等で忙しい時分でしたが帰省しました。長崎の親戚も来てくれてかなりの人数が集まりました。北海道に戻る前日、福祉施設にいるお婆ちゃんに会い、部屋に戻る?と聞いた際天井を指さして上に行くと示したときの衝撃が未だ抜けないでいます。その胸中にいきついた経緯を推測すると背筋が寒くなりますが、まだ僕には理解できない領域だとも感じました。「分からないことを考えても分からない」というのは中学時代の僕のはやり言葉の一つですが、そこには分からないことを考えることも必要だ(受け入れる)ということと、それを一時中断するために必要な言葉という意味がありました。この世に生まれ、数多の経験を重ねた先に自分が何を思うのか。今はただ、自分にできることを精一杯頑張りたいです。

北海道でも美味しいサツマイモはできる!
 11月12日からバドミントンが再動しました。その前日にゴミ捨て場で錆びた釘を踏み抜いて負傷した僕はいきなり休むことになりましたが、週末は泳ぎにいこうかな?この程度の傷で痛がっては昔画鋲をふんでも平気な顔してたお爺ちゃんに笑われますね。でも痛かったぁ。
寒い日が増えてきたので風邪対策はしっかりおこないましょう!それではまた。

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